SAKU-labo staff blog

神奈川県伊勢原市にある社会福祉法人さくらの家福祉農園(http://www.saku-labo.org/)のスタッフブログです。 専門的な農業の話から、採れた野菜を使ったおいしいレシピ紹介まで、スタッフが綴っていきます。

2023年度 アグリフェス「焼き芋&芋掘り会」

2023年11月23日、アグリフェス「焼き芋&芋掘り会」を開催いたしました。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

夜間に若干の雨はありましたが、朝から大変天気も良く、絶好の焼き芋&芋掘り日和となりました。


会場となる小さなサツマイモ畑……果たして掘りがいのある良いサツマイモができているのか……!?
掘ってみるまでわからないドキドキがありましたが、想定していたよりも大きなお芋がたくさん収穫できて、無事、皆様にご購入いただいた「詰め放題袋」をぎゅうぎゅうにすることができました。


初めは土の中の小さな虫を怖がっておられた小さな参加者様方も、
一生懸命土をかき分けかき分け、力いっぱい引っ張って、いつのまにかお芋掘りに夢中です。

 

芋掘りが終わった頃、焚火に仕込んでおいた焼き芋もよい頃合い。
たくさん働いた後のほっくり甘いおいもは格別です。

 

おなか一杯召し上がって頂き、2023年の「焼き芋&芋掘り会」、無事終了となりました。



年内のアグリフェスはこれにて終了となりますが、
年明け2月には早速、アグリフェス「夏野菜の種まき講座」を開催予定です。
種まきをしたポットはそのままご自宅にお持ち帰りいただけるので、夏野菜にチャレンジする絶好のチャンス!
種から苗を育てるというのはなかなか難しいことも多いのですが、種まきのコツは勿論、ご自宅の環境に向いた野菜やその後の育て方もレクチャーいたします。


今後の開催情報を楽しみにお待ちください。

焼いも&芋ほり会、参加受付中です

11月。徐々に年末も近づき、年内のアグリフェスもあと1回となりました。
2023年11月23日、【焼いも&芋ほり会】を開催します。
お申込みや詳細は、以下のgoogleフォームよりご確認ください。

ttps://forms.gle/KXZ6tFVk4WikxgFY9

>>Webでの受付は終了しました(2023/11/22 12:00)

 

以前、さくらの家福祉農園のアグリフェス【稲作体験】は、田植え、草取り、稲刈り、そして<餅つき>の4回を行っていました。
稲作体験を行った田んぼで収穫した「もち米」を、皆様協力して杵と臼で餅つき、そしていただく、稲作体験の集大成!だったのです。
しかしご時世がらもあり……。野外で餅つきしたお餅をみなさまにその場で振る舞うことが難しくなってしまいました。
そこで数年前から餅つきに変わり、<焼き芋会>を行うようになったという次第です。

昨年は残念なことにかなりの大雨で中止となってしまいましたので、
一昨年の様子をどうぞ。

 


一昨年は焼き芋のみでしたが、
今年は小規模ながら農園のサツマイモ畑で収穫が見込めそうなので、
皆様にサツマイモを掘って頂きつつ、同時進行でお芋を焼き、最後にアツアツの焼き芋を召し上がって頂く予定です。

ご参加お待ちしております!

 

 

2023年 稲刈り

2023年稲刈りが始まりました。
秋晴れのいい天気、風もあってさわやかな……

と言いたいところですが、日差しは強く、まだまだ暑い中の作業です。

 

 

さくらの家のお野菜やお花と同じく、お米も【農薬・化学肥料不使用】で育てています。
そのため、稲刈りもまあまあ雑草との格闘となります。
刈りながら、のちのちの作業のために、雑草と稲のより分け作業も並行していきます。

 

 

一部機械も使用しますが、刈る人、運ぶ人、集めた稲を束に縛る人、みんなで協力しての地道な手作業です。
今日から4日か5日かけて、一反半の田んぼの稲刈りをしていきます。

 

 


さて今週末は、アグリフェス一番のビッグイベント【稲刈り体験】を開催します。
アグリフェスの稲刈りは、こちらの田んぼよりは小規模な田んぼでの体験となります。

お天気が少しばかり心配なところですが……まだまだ参加者大募集中です。

ご興味を持ってくださった方、ぜひホームページトップのご案内よりお申込みをお待ちしております。

 

稲刈りが終わっても、脱穀、乾燥、選別...等々、

皆様のもとへ「新米です!」とお届けできるまで少々お時間を頂いてしまいますが、どうぞ楽しみにお待ちください。

 

 

タオルのご寄付を頂きました

毎年タオルのご寄付を頂いている西湘地域労働者福祉協議会様(中地区教職員組合様)より、今年もたくさんのタオルのご寄付を頂きました。

メンバーの皆さんの作業や衛生管理に、大切に活用させていただきます! ありがとうございます!

 



米づくり

 

 9月下旬に稲刈りが終わり、今年度の米づくりが終了しました。

 私たちが作付けをしている田んぼは、近隣の米農家さんの土地(約15a)をお借りしてやっています。例年、この地域でメジャーなキヌヒカリというウルチ米の品種と、喜寿もちというモチ米の品種を作付けしています。

  『環境保全型農業』を掲げてやっていますので、極力農薬や化学肥料の使用は避けたいのですが、やはり地域の事情というものがあるため、除草剤は年一回使用しています。

 しかし、今年度はなんと除草剤を入れるタイミングを逃したため、たまたま無農薬栽培となりました。その結果、見事に草だらけの田んぼになってしまい、担当者は苦戦しながらの米づくりとなりました。

 ただ、除草剤が入らなかった結果、面白い現象(といえるかどうか定かではありませんが)も見えてきました。

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 上の写真は、モチ米を栽培した区画で、畔波シートで区切ってあります。これは単にモチ区画とウルチ区画を区分したのではありません。モチ区画は今年度、担当者のこだわりで不耕起栽培を試みました。

 不耕起なので、地域の水路に水が引かれたときに水が入り込まないようにシートで区切ってあります。つまり代かきをして田植えをするのではなく、畑に苗物を定植するのと同様に、乾田状態のうちに穴を掘り、自家育苗した苗を植え付けています。

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 こちらは、ウルチ米を普通栽培した区画です。ご覧のように一面コナギがはびこっています(^^;)

 コナギのほかにも、タイヌビエやイヌホタルイなど(最下部の写真)も繁茂しまくっていましたが、モチ米不耕起区の雑草の状態は中程度で、ウルチ米普通区ほどでもありませんでした。

 もちろん精密な試験と異なり、反復をとっていたわけでもありませんし、一枚の田んぼの中の環境条件もかなりバラつきがありますので、単純な比較はできませんが、担当者共々今後の水稲不耕起栽培を進めるための力になりそうだと喜んでいるところです。

 ちなみにこの件について次のように考察してみました。

 
不耕起栽培区では、水を入れるタイミングを遅らせていたため、普通栽培区に水生植物が発生し始めた時期には、まだ陸生植物が生育していた。普通区に水生植物が定着する頃、不耕起区に水を入れたので、水生植物の発生する時期がかなりずれこんだ。また、そのころ普通区にはアオミドロやウキクサ類も大発生し、イネ自体の生育も抑えられ、水生植物である雑草の生育が旺盛となった。中干しを行なっているが、普通区の水生植物の生育はかなり旺盛であったため枯死する個体は少なく、再度水を入れた後も旺盛な生育を見せた。以上の結果、不耕起栽培区の水生植物の密度が低くなったと考えられる。

 と、まぁこんな感じです。

 来年度は、ウルチ米も一部不耕起栽培に挑戦してみようと思っています!

                                                           【菜園てぃすと】

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あゆのこ保育園作業

 ツイッターにツイートしましたが、9月12日に厚木にある「あゆのこ保育園」で、土づくりのための作業をしてきました。貴園では、園児さんの食育に力を入れていらっしゃいます。

 以前から貴園の畑で、園児とさくらの家の利用者が一緒に種まきをする取り組みを行なってきました。しかし畑の状態が悪く、野菜の出来が今一つでしたので、一年前に土づくりプログラムをご提案させていただき、園長先生のご理解を得て、実行の段となりました。

 冬季はイタリアンライグラスを栽植し、春先の出穂前に鋤き込んでいます。生草重として2t/10a弱でしたので、まあまあの量でしたでしょうか。
 その後、夏に向けてソルゴーを播種し、このたび出穂期に合わせて粉砕、鋤き込み作業を行いました。
 以下、その様子です。
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 場所によって違いますが、平均して約1m程に成長したソルゴーです。左手前はサツマイモです。

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刈り取ったソルゴーをカッターで粉砕します。

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粉砕したソルゴーを各箇所の土の状態(ソルゴーの成長量)に合わせて、配置します。

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配置した粉砕物を拡げます。

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分かりにくいですが、耕運機で撹拌して終了です!耕運機も場所によって歯が立ちにくいところもあり、苦戦しました(泣)

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機械を使うのは職員の仕事ですので、その間利用者さんたちは、フェンスに巻きついた蔦類の撤去作業です。これもなかなか骨が折れますよ(泣)

このような作業を行っています。

今後は約1か月寝かせて、そろそろ葉物の種を播いてみようかと考えています。